ひつよう

  • 必要
  • 必用

処方せん

必要
ヒツエウ/ヒツヤオ/ヒツヨウ
必用
ヒツヨウ/ヒツヨン/ヒツユウ/ヒツユン

解説

の字にまたはが続く組み合わせです。

“必要” は 必ず要する、“必用” は 必ず用いなければならない、の意味です。

“必用” は “必携”(ヒッケイ)、“必要” は “必須”(ヒッス) とも利用する状況は近いので、可能なら使い分けたほうが良いかもしれません。

この2語はの部分が共通しているので区別するにはで読みを変えてやらないといけません。この組み合わせは “重要”vs“重用”(ジュウヨウ) 、“不要”vs“不用”(フヨウ)、“用紙”vs“要旨”(ヨウシ)、“要件”vs“用件”(ヨウケン)、“要領”vs“用量”(ヨウリョウ) など、多くの場面で衝突する相性が悪い組み合わせのため、どちらかを変更することは かなり効果が高いと考えられます。

は古典的な読みの「エウ」や中国音を頼りとして「ヤオ」などが候補に上がります。

は、     など他の形声字の一部となっており、ここからあまり大きく逸れることは避けたほうが良いでしょう。 は「ツウ」なのであまり考慮する必要はないですが、残りの字とは音を合わせて「ユウ」としたほうが覚えやすくなる可能性があります。熟語において   と かぶることはほぼありません。(“重用” に対し “重踊” という語もありますが、前後の単語も含め重なるような利用ケースは限られます。)

で どちらか片方だけで良いならだけ対応とするほうが適切かもしれません。

より多くと衝突している“不要”vs“不用” は さらに vs“扶養”vs“浮揚 のケースのほうが選択の幅が狭く 逃がし方が難しくなります。

使用されている文字

  • [2]
    ヒツ(漢音)/ビ↘︎(bi4:普通話拼音)/
    かならず(訓読)
  • [1]
    ユウ(呉音)/ヨウ(漢音)/yong4(ヨン・ヨグ)
    もち-いる(訓読)
  • [1]
    ヨウ(呉音・漢音)/エウ(旧仮名遣い)/yao4(ヤオ↘︎)(拼音)
    い-る、かなめ(訓読)

この衝突語リストは、日本語に おいて同音異義語、あるいは文中に 単語をまたいで登場し、 聞き違いや カナからの変換時に誤変換を よく起こすものを ピックアップしたものです。

ここで示されている「処方せん」は、あまり一般的では ないものを 多く含みますが、 変換辞書に登録し 学習により上位にでるように することで 入力時の誤変換を減らす効果を期待できます。

一部特殊な拗音や別の文字種、変体かななど特殊な表記を使用する場合があり、 昭和から続く日本語のカナ<現代仮名遣い>の構成で 表記が認められていないものについては 現行の漢字変換ソフトそのままでは対応不能なものもあります。

将来的には 制度改定や 続いてシステムがアップデートされていくことが望ましいですが、キーマッピングの変更などでもある程度の調整が可能です。

その他の衝突語