ゆう
処方せん
- 結う→結わえる(ゆわえる)、結わう(ゆわう)
- 言う→いう
解説
一般に「言う」は「いう」という書き方が優勢です。
NHKなどもそのような立場をとるようですが、衝突回避の観点では「いう」はあまり優れてはいません。
「言う」を「いう」とするのは、活用において
言わない、言います、言えば、言う、言おう
と なるものをそれぞれ
いわない、いいます、いえば、いう、いおう
と するのですが、仮に
ゆわない、ゆうとき、ゆえば、ゆう、ゆおう
と したところで さほど困ることはありません。
「結う」との衝突が難点になりますが、これは使用頻度はそう高いものでも無く「ゆわう」「ゆわえる」に回避が可能です。
それに引き換え「いう」で問題なのは「言って(いって)」の存在で、これは「行って(いって)」と頻繁に衝突するところです。
これに対しては
促音便
の代わりに
ウ音便
を用いる「言うて(いうて)」に回避する方法がありますが、「言って(ゆって)」あるいは「ゆった」と比べると関東ではあまり使われないようです。
他に「言いながら」は「良いながら(いいながら)」とかすかに衝突します。
「良い」を「いい」ではなく「よい」と読む限りにおいては問題が生じることはないのですが、残念なことに現代のIMEは「いい」の漢字変換で「良い」を候補に出すので衝突することになってしまいます。
現状この「良い」と「言うた」「言うて」の問題がIMEにおいて始末されない以上は、ひとまず空き地を広くするために「結う」は「結わえる」に退いていただくのが将来のためかと思われます。