しゅるい

  • 種類
  • 酒類
“種類” と “酒類” は どちらも名詞ですが意味は全く違います。
「シュルイがあります」などの文脈で同音衝突します。

処方せん

種類
シュルイ
酒類
さけルイ/チウルイ

解説

の字が共通しているため、のどちらかの読みを変えることになります。

種の字には「シュ」(呉音)の他に「ショウ」(漢音)がありますが、これを使っても“生類”(ショウルイ)などと重なるため使えません。

酒の字は訓読みで「さけ」と読むのでこれを湯桶読みして “酒類” を「さけルイ」、あるいは母音変化した「さかルイ」とするのが最も簡単です。

やや扱いにくい読みですが、中国語普通話だと「チウ」(jiu3)のようになるので「チウルイ」とする考えもあります。

中国料理に出てくる酒で、“老酒”(ラオチュウ)、“杏露酒”(シンルチュウ)など有名なので 中国料理好きならこの発音を知っている人もいるでしょう。

「チュウ」は日本ではとかと音が重なるためこの書き方はよくないです。これらの字の中国読みは「チュン」に近い発音になるので同じにするとまた別の紛らわしさがあります。

の音読みを替えておくと、“禁酒”vs“筋腫”、“主税”vs“酒税”、“名手”vs“名酒”vs“盟主” などで衝突回避できるため時々便利でしょう。ただ訓読の「さけ」が広く一般的で、「サケ禁止」、「サケ税」、「名のあるサケ」などにいずれも言い換えは簡単であるので実害は少ないと考えられます。

必要であれば「チウ」が使えるとするくらいが良いかもしれません。

使用されている文字

  • [1]
    シュ(呉音)/ショウ(漢音)
    たね
  • [1]
    シュ(呉音)/チウ(jiu3)/チュル(술)
    さけ・さか(訓読)
  • [2]
    (旧字:類) ルイ(呉音漢音)/ライ・レイ↘︎(lei4:普通話拼音)
    たぐい

この衝突語リストは、日本語に おいて同音異義語、あるいは文中に 単語をまたいで登場し、 聞き違いや カナからの変換時に誤変換を よく起こすものを ピックアップしたものです。

ここで示されている「処方せん」は、あまり一般的では ないものを 多く含みますが、 変換辞書に登録し 学習により上位にでるように することで 入力時の誤変換を減らす効果を期待できます。

一部特殊な拗音や別の文字種、変体かななど特殊な表記を使用する場合があり、 昭和から続く日本語のカナ<現代仮名遣い>の構成で 表記が認められていないものについては 現行の漢字変換ソフトそのままでは対応不能なものもあります。

将来的には 制度改定や 続いてシステムがアップデートされていくことが望ましいですが、キーマッピングの変更などでもある程度の調整が可能です。

その他の衝突語