類
の字が共通しているため、種
と酒
のどちらかの読みを変えることになります。
種の字には「シュ」(呉音)の他に「ショウ」(漢音)がありますが、これを使っても“生類”(ショウルイ)などと重なるため使えません。
酒の字は訓読みで「さけ」と読むのでこれを湯桶読みして “酒類” を「さけルイ」、あるいは母音変化した「さかルイ」とするのが最も簡単です。
やや扱いにくい読みですが、中国語普通話だと「チウ」(jiu3)のようになるので「チウルイ」とする考えもあります。
中国料理に出てくる酒で、“老酒”(ラオチュウ)、“杏露酒”(シンルチュウ)など有名なので 中国料理好きならこの発音を知っている人もいるでしょう。
「チュウ」は日本では中
とか虫
と音が重なるためこの書き方はよくないです。これらの字の中国読みは「チュン」に近い発音になるので同じにするとまた別の紛らわしさがあります。
酒
の音読みを替えておくと、“禁酒”vs“筋腫”、“主税”vs“酒税”、“名手”vs“名酒”vs“盟主” などで衝突回避できるため時々便利でしょう。ただ訓読の「さけ」が広く一般的で、「サケ禁止」、「サケ税」、「名のあるサケ」などにいずれも言い換えは簡単であるので実害は少ないと考えられます。
必要であれば「チウ」が使えるとするくらいが良いかもしれません。