れい

  • 零(0)
例 ・霊 ・礼・零 は、いずれも単独一文字で名詞として使用される言葉です。
「レイがいる」などと言うと「例が要る」と「霊が居る」の2つの解釈ができてしまったりします。
「レイがない」だと「例が無い」「礼が無い」「0が無い」の3つの解釈ができてしまったりします。

処方せん

たとえ/たとい/レイ/リイ/リエ/リェイ
ライ/(換言)おれい
リャウ/リョウ/だま/しだま
零(0)
ゼロ/レエ

解説

・零 は、いずれも単独で名詞として使用される文字です。

レイがある、レイが足りない、レイが必要だ、いずれにしても前後に何か文脈を与えないと正しく漢字変換ができません。

「レイ」の音を持つ漢字はここで取り上げた他に などもあるため、他の読みを積極的に用いることは別の熟語でも衝突を減らす効果が期待できます。

の字にはの旧字体があり、読みには一般的な「レイ」の他に“礼拝”(ライハイ)などで使う「ライ」という呉音があります。

ライの場合 のほかに衝突がほぼなく、これらは1字単独で用いることがないので安全に使用することができます。

口頭での使用では言い換えとして、「礼をする」は「お礼をする」と言うことができます。「起立、礼、着席」は 語義の明確な「起立、立礼、着席」でもかまいません。別の解釈で「態度が良く無い」と言う意味合いなら「無礼である」「礼節が足りない」のような言い方の方がスマートかもしれません。

を旧字体に持ちます。並べる、ではありません。この文字の音を変更しても他に直接影響が及ぶものではありません。

この字は“悪霊”(アクリョウ)のように「リョウ」の読みを呉音にもちますが、これはなどと衝突するので好ましい音ではありません。

“音量”vs“怨霊”(オンリョウ)、“資料”vs“死霊”(シリョウ)などでも衝突しますから、やはり「リョウ」そのままは使いづらいと言うことになります。

いずれも霊媒師でも無い限り使用頻度の低い単語で、あまりポジティブではなく人名などにも使いにくい文字であるので、もう少し特殊な音であっても支障がないと考えられます。

旧仮名遣いからとって「リャウ」あるいは「リァウ」、または「リオ」など、似ている別の音を当てるのが有効と考えられます。“精霊流し”(しょうろうながし)の「ロウ」からとって「ロオ」とする方法も考えられます。(「ロウ」だとなどと重なるため)

他の手段としてはこの字は訓読みで“御霊”(みたま)などで使う「たま」の読みがあります。単なる「たま」ではまたはと思われるので、「すたま」「つたま」など何か区別ようの接頭辞を補って一字とする手法が考えられます。

絵を書く→描く(えがく)、思い+計る→慮る(おもんぱかる)、意(い)+宣る(のる)→祈る(いのる)、皮+摺る→擦る(こする)のように、二語が合わさって一字の漢字を形成する例は色々とあります。

素の魂 だから「すたま」とか、特に意味のない無音の子音 t+tamaとして「つたま」とすると 変換する上で悪影響を最小にして訓を作り出すことができます。

の字は現代の日本語の音読みとしては「レイ」の他がありません。強いて拼音からとると「リー」と読まれますが、これは素直に訓読みで「たとえ」とするのが簡単です。「たとえ」を漢字変換すると通常 “例え” の送り仮名付きで出るため、これをの1文字にすると何かと不便ですので、「たとい」として別で登録すると区別して使うことができます。

使用されている文字

  • [1]
    レイ(漢音)/リー(li4:普通拼音)
    たとえ(訓読)
  • [1]
    (旧字)禮/ライ(呉音)/レイ(漢音)/
    リイ⤻(li3:普通話拼音)/
  • [1]
    レイ(漢音)/ゼロ(慣用)/リン(ling2:普通話拼音)/
    こぼす(訓読)
  • [1]
    靈(旧字)/リョウ(呉音)/レイ(漢音)/レウ(旧仮名遣)/リン↗︎(ling2:普通話拼音)/
    たま(訓読)

この衝突語リストは、日本語に おいて同音異義語、あるいは文中に 単語をまたいで登場し、 聞き違いや カナからの変換時に誤変換を よく起こすものを ピックアップしたものです。

ここで示されている「処方せん」は、あまり一般的では ないものを 多く含みますが、 変換辞書に登録し 学習により上位にでるように することで 入力時の誤変換を減らす効果を期待できます。

一部特殊な拗音や別の文字種、変体かななど特殊な表記を使用する場合があり、 昭和から続く日本語のカナ<現代仮名遣い>の構成で 表記が認められていないものについては 現行の漢字変換ソフトそのままでは対応不能なものもあります。

将来的には 制度改定や 続いてシステムがアップデートされていくことが望ましいですが、キーマッピングの変更などでもある程度の調整が可能です。

その他の衝突語