きょうぎ

  • 競技
  • 協議
  • 狭義
  • 教義
“競技” “教義” “狭義” “協議” はすべて名詞で、
このうち“競技” と “協議” は「キョウギする」となる動作性名詞です。

処方せん

競技
ケイギ
協議
キャンギ
狭義
キョウギ
教義
キョンギ/キオギ/ジャオギ

解説

“競技” “協議” は「キョウギする」となる動作性名詞です。競技するのと協議するのでは意味が真逆なので、さすがに変換ミスしても理解はされるでしょうけれども、間違いが目立つという意味でもあり、対処しておくべきです。

この場面ではは “競馬”(ケイバ) などで使う漢音で「ケイ」の音があり、これを使って「ケイギする」というのが一番簡単でしょう。

“教義” “狭義” は どちらも名詞ですが、“狭義” は「キョウギの」の形で連体詞的に用いられる傾向があります。

文字を見ると が後ろにある組み合わせが2つあり、それに(ごんべん) を足したの字も入れると3つがを共通に持つことになります。形声字の読みが同じものを どちらか違う読み方にしてしまうと 覚えにくくなるので あまり良いやり方ではありません。よってを それぞれ違う読みをすべきだということになります。

は もとのかたちはで、(獣ヘン)を取るとの字で、複数の人に挟まれた大きな人が犬(野蛮で争いの絶えないことを示す)を従える様子を表した会意形声字と言えます。と似たや、ほかにとも同じ音をもっています。これの音を変更する場合は 他の形声字への影響を考える必要があり、できれば避けたい字となります。

を持っていますが、意味は同じ「力を合わせる」もので、読みも同じ「キョウ」です。これを持つ字には常用字では他に の字が ありますが、を音読みすることは ほぼ無く、のみ “脅威”(キョウイ) “脅迫”(キョウハク) など用いられます。このとき「キョウイ」は“驚異” “胸囲” “教委”、「キョウハク」は “強迫” と重なっていますが、熟語の数から考えて、同時に音を変更した場合の影響が小さいと考えられます。

の字も会意形声字とされますが、これは旧字のの上の部分がであり、子供を座らせて棒を振って指導するような意味とされます。このの字のつくりのにも由来があり、いずれも「コウ」「キョウ」あたりの音を持ちます。しかしの字の音を継いでいるといわれても、この字は常用漢字でない上に 単独で用いられもしないため読みを知る人は多くなく、違う音でも特に影響は出ないでしょう。

むしろ“親孝行”(おやコウコウ)などで使われるの字との音の違いの方こそ難解です。この字の上はのことで、意味が違います。よって「コウ」に近づけるべきとも言えません。

の字には中国普通話では「ジャオ」(jiao)の読みがあり、これに近づけることも考えられます。

この中ではに何を割り当てるのが良いかという選択になりますが、「キョウ」の音から近いところでは「キャオ」「キョン」「キオ」「ケオ」などが考えられます。

使用されている文字

  • [1]
    キョウ(漢音)/ケフ(旧仮名遣)/シエ(xie2:普通話拼音)
  • [1]
    ギ(呉音)/キ(漢音)/チ↘︎(ji4:普通話拼音)/
    わざ(訓読)
  • [1]
    敎(旧字)/キョウ(呉音)/コウ(漢音)/ケウ(旧仮名遣)/ジァオ↘︎(jiao4:普通話拼音)/
    おしえ(訓読)
  • [1]
    狹(旧字)/キョウ/コウ(漢音)/カフ(旧仮名遣)/シア(xia2:普通話拼音)/
    せまい(訓読)
  • [1]
    キョウ(慣用音)/ケイ(漢音)/ギャウ(旧仮名遣)/ジン(jing4:普通話拼音)/
    きそう(訓読)
  • [2]
    ギ(呉音・漢音)/ィイ↘︎(yi4:普通話拼音)/
  • [1]
    ギ(呉音・漢音)/ィイ↘︎(yi4:普通話拼音)

この衝突語リストは、日本語に おいて同音異義語、あるいは文中に 単語をまたいで登場し、 聞き違いや カナからの変換時に誤変換を よく起こすものを ピックアップしたものです。

ここで示されている「処方せん」は、あまり一般的では ないものを 多く含みますが、 変換辞書に登録し 学習により上位にでるように することで 入力時の誤変換を減らす効果を期待できます。

一部特殊な拗音や別の文字種、変体かななど特殊な表記を使用する場合があり、 昭和から続く日本語のカナ<現代仮名遣い>の構成で 表記が認められていないものについては 現行の漢字変換ソフトそのままでは対応不能なものもあります。

将来的には 制度改定や 続いてシステムがアップデートされていくことが望ましいですが、キーマッピングの変更などでもある程度の調整が可能です。

その他の衝突語