ふうど(フード)

  • 風土
  • hood
  • food
風土・hood・food は、いずれも名詞です。
“風土” はカナでは「ふうど」と書きながら、「ふーど」と読みます。
“hood”・“food” は それぞれ 英語ですが、カタカナ表記ではともに「フード」です。

処方せん

風土
ふうど/ふうと
hood
ホゥード
food
フード

解説

“風土”・“hood“・“food” は、日本語において「ふーど」と発音される単語群で、いずれも名詞です。

“風土” はカナでは「ふうど」と書きながら、この「う」は殆んどの場合は前の音と結合して「ふーど」と読みます。

“hood”・“food” は それぞれ 英語ですが、カタカナ表記ではともに「フード」が一般的です。

food は 食べ物を表わす英単語で、そのカタカナ表記の「フード」は 広範に使われており、シーフード・フードコート・ジャンクフード など複合語もたくさんあります。発音記号にすると /fúːd/ で、その「f」は唇を狭くして発音します。

hood は 覆い を表わす語で、一般的には衣服のエリの部分に取り付けたものを指す場合が多く、他にはレンジフードなどキッチン周りでも使われます。英語ベースでは馬車のホロなどもっと広い範囲で 対象から余裕を持った形で覆うもの全般を指します。発音記号では /húːd/となり、この「h」は 唇はあけたまま、喉で音を作って発声します。

h 音は 口を大きく開かないといけないので、呼気の消耗が多く連続的な発音には限界があります。日本語では ハ行のうち「は」「ほ」で特に現れ、「ひ」「へ」では怪しくなり、「ふ」では基本的に f 音が現れます。しかし比較的早期に習らう英単語で fishの「フィ」、failの「フェ」などがあることから、別の音であるともよく認知されています。

ハ/ファ、ヒ/フィ、ヘ/フェ、ホ/フォ は表記が完全に分離しているので違いは明らかですが、フ はうまくいきません。似た表記で「フュ」はありますが、出現頻度は少なく、どちらかと言えば「ヒュ」のほうが、“ヒューマン”(human)・“ヒューズ”(fuse)・“ヒューストン”(Houston) など多く現われ /hju/ /fju/ は ほぼ区別されません。

この問題が起きるのは fにあたる子音のように用いながら、hにはそのようなパターンを用いないという整合性がないことが原因です。

根本的に整理するには ローマ字式カナのように fの規則に合わせてカタカナ語を      で書くのを廃し、 h音は ホァ ホィ ホゥ ホェ ホォ と記し、f音は ファ フィ フゥ フェ フォ を使うなどが考えられます。

に相当するh音を別の字で表現することも考えられますが、ひらがなで あれば 布から作られた変体仮名の「𛂲」なども ありますが、問題となるのはカタカナ語であるので カタカナがない変体仮名ではどうにもなりません。

使用されている文字

  • [1]
    圡(異体字)/ト(漢音)/ド(慣用音)/トゥウ⤻(tu普通話拼音)/
    つち(訓読)
  • [1]
    フ・ブ(呉音)/フウ(漢音)/(风)ファン(feng1:普通話拼音)/
    かぜ(訓読)

この衝突語リストは、日本語に おいて同音異義語、あるいは文中に 単語をまたいで登場し、 聞き違いや カナからの変換時に誤変換を よく起こすものを ピックアップしたものです。

ここで示されている「処方せん」は、あまり一般的では ないものを 多く含みますが、 変換辞書に登録し 学習により上位にでるように することで 入力時の誤変換を減らす効果を期待できます。

一部特殊な拗音や別の文字種、変体かななど特殊な表記を使用する場合があり、 昭和から続く日本語のカナ<現代仮名遣い>の構成で 表記が認められていないものについては 現行の漢字変換ソフトそのままでは対応不能なものもあります。

将来的には 制度改定や 続いてシステムがアップデートされていくことが望ましいですが、キーマッピングの変更などでもある程度の調整が可能です。

その他の衝突語