愚考とは、考える、の謙譲語にあたる言葉で、愚かにも考えてみた、という意味合いの言葉です。
しかし同じ発音で愚行という言葉があり、愚かな行いをした、言い換えれば失敗を犯したという意味に解釈される可能性があります。
紙やメールの上なら良しとしても、口頭でこのような言葉を使っても紛らわしいだけなので謙譲語になってません。やめましょう。
また愚かという言葉自体がやや古めかしく、いわゆる上から目線を感じさせる語句です。
下の側から言うのであれば、もう少し平易な「浅い知識ながら考えさせていただきました」くらいの方が大人しいでしょう。
「ふつつかにも考えさせていただきました」という言い回しもあります。
音が柔らかい印象があります。
強いて対応を考えるなら、行
の字に読みが複数あるのでこれを利用することです。
行事の「ギョウ」、“行灯”(アンドン)、“行脚”(アンギャ)の「アン」があります。
グギョウする、グアンするに換えると、特に漢字変換の際には一回で出せるようになります。
ただしグギョウとすると、“愚業” と間違えられかねないので、こんどはこちらをグゴウと言い換える必要がでてきます。
行
と業
は改行vs開業などでも衝突があるため、どちらかはギョオ、ゴオなどに逃しておいた方が都合が良いと考えられます。